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2019-04

新型ジムニーの驚異の燃費(ただしMTに限る…)

新型ジムニーの燃費は4速ATが13.2kmで、先代の13.6kmよりわずかに悪化。
ただこれは新しいWLTCという計測法に切り替わったからなので、実質的には1割ほど向上しているのではなかろうか。
13.2kmは新型フォレスターの2.5リッターと同じ数値で、つまり本格クロカンなジムニーの燃費は、最新のモノコックSUVと同等ということになる。
まあ、フォレスターの方がほんの1.5倍ほど重いことを考えると少し微妙かもしれない…。


結局のところ、ジムニーにはATでもアイドリングストップが搭載されなかった。
もし搭載されていれば、更に1割ほどアップして15kmくらいになったかもしれない。
そうすれば燃費への心理的なハードルもかなり下がりそう。


しかしそうなると価格は更に数万円アップするし、セルとバッテリーも壊れやすくなってタフなジムニーという概念に反することになる。
とはいえ、ライトクロカンからSUVになったエスクードにはどうやらエネチャージではない通常のアイドリングストップを搭載しているようだし、ジムニーも特にATは街乗りがメインだろうからやはり欲しい気がする。
セルと鉛バッテリーを強化するだけならシステム構成は変わらず、完全停止で作動するタイプなら頻度も抑えられ、耐久性もこれまでの蓄積から確保は可能か。
任意のキャンセルボタンとLowギアや4WDでは自動でオフになる設定にしておけば、たまの悪路使用でも邪魔にはならないはず。
ただ日欧と違い、点検制度が怪しく使用環境が厳しい発展途上国向けには機能をオミットしないとえらいことに。



一方、5速MTの方は14.8kmから16.2kmへと謎の1割アップ。
計測法の違いを考えると実質的には2割アップか。
エンジンがロングストローク型で高圧縮比になったことが大きいと思うものの、他には特に軽量化はされておらずアイドリングストップも当然つかないし、どうして4速ATと大きく異なる結果になったのかその理由がよく分からない。


1つ考えられるのは、前のJC08がMTに不利だという説。
MTは変速タイミングが指定されていてエンジンを引っ張り気味に使わざるをえないから計測燃費が悪化するという話がある。
もしこれが本当なら、低速トルク重視で低回転型になったエンジンの恩恵が受けられない。
WLTCではそういったところも改善されているのかもしれない。


いずれにせよ、モード燃費で22%もの差を見せられるとオススメはやはり5速MTの方か。
今時4速ATではやはりつらいし、マニュアルは10万円も安い。
それでいてマニュアルでも自動ブレーキが付けられ、横滑り防止装置を利用したヒルホールドで坂道発進もラクラク。




オートマの手っ取り早い燃費向上策としてはミッションの換装もある。
だけどCVTはサイズ的に縦置きが難しい上に大トルクでの酷使に向いていないし、スイフトの6速ATはFF用だしサイズや価格的に軽には厳しいか。


残るは、軽トラやアルトワークスで展開している5速AGSというロボタイズドマニュアルの採用。
5速MTのクラッチだけを自動化したものでMRな軽トラにも積んでいるからサイズ的にはたぶん問題なく、これで段数と伝達効率が一気にマニュアル並みまで向上する。
コスト的にもベースが5速MTなので、4速ATの10万円アップ以下で収まりそう。


問題は操作性と耐久性。
1クラッチなので舟をこぐような変速ラグがあるものの、ジムニーのワイルドな世界観ならそれも味か。
ジムニーは素早い変速で飛ばすモデルではないし、なぜかアルトワークスにも採用されているのでラグはさほど大きな問題ではなさげ。


それよりは低速時の半クラ制御とそのマズさからくる耐久性に難があるらしく、低速性能が重要なクロカンには厳しいかもしれないという方が深刻か。
ただ、同じく低速での操作性と耐久性が重要な軽トラにも採用されているし、5速MTと同じ性能や耐久性と考えれば、制御の熟成さえ進めば解決できなくはないように思える。
理屈的には大雑把でミスのある人間よりも、電子制御の方が瞬時に最適で的確な動作を行えるはずで、現に極限性能が求められるスポーツカーではセミオートマが当たり前になっている。
軽トラでノウハウの蓄積が進めば、それをジムニーと相互にフィードバックすることで効率的に開発できる気がしないでもない。
モード燃費で2割も違うとなれば、挑戦する価値は十分にある。




今回はフルモデルチェンジで他にやることが多くてミッションは手堅くキャリーオーバーした?ものの、マイナーチェンジ時にはカンフル剤として5速AGSがもしかしたら投入されるのかもしれない。
併せてエスクード譲りの単純なアイドリングストップも採用すれば、更に1割アップの18kmくらいの燃費が狙える。
それでも安価な5速AGSであれば4速AT並のコストで収まるだろうか。


厳しいWLTCモードによってCVTなハスラーの燃費が26.2km(ターボの4WD)から1割ほどは下がることを考えると、燃費の差は旧型の2倍から1.3倍程度まで大幅に縮まることになる。
そうすれば昨今の毎年のように起きる大雪や集中豪雨とかを考えると、一般の人でも生活四駆に過ぎないハスラーではなく本格クロカンなジムニーを選ぶというムーブメントを巻き起こせるかもしれない。


あのジープですらFFモノコックなモデルが主力となりつつある21世紀において、旧態依然なラダーフレームとパートタイム4WDのジムニー(とシエラ)が、最新SUVであるハスラーやクロスビーにエスクードをまとめてなぎ払う様は痛快ですらある。
対空兵装を換装した戦艦大和がアメリカの空母打撃群を46cm砲で壊滅させるようなスペクタクルがそこには存在する。


まあ、敵も味方も全部スズキ製なんだけども…。



 
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コメント

今時新車で出すのに4速ATはないですね。

他の部分がどれだけ優れていようと、それだけで駄目です。

フィアットとかチープな外車ですら4速ATとか止めてるというのに。


他にも手動で4WDに切り替えるってのもダメダメ。

雪道で滑り出したら自動で必要な量だけ駆動力を分配するのなんか、今の4WDでは最低条件だろうに。

もっと言うと、滑り出す前に常時前後の駆動力配分を細かにやって然るべきです。

こんな骨董品紛いの新型(?)、果たして相手にされるのでしょうか?

スイスポ位のローテク具合ならまだ愛嬌と言えるレベルでした。
実際に燃費以外の出来は良かったし。

しかしジムニーは、越えてはならないラインを2歩も3歩も踏み越え過ぎてます。

Re: タイトルなし

まあ5速MTが本命で、主戦場の悪路には4速ATで支障が無く、サイズとコストから軽に6速ATは無理なのかなと。
今時の電子制御の多板クラッチは高度な制御が可能ですが、高負荷での連続使用には耐えられないと読んだ記憶が。
滑りの繊細な制御だと許容トルクが低いのと摩擦熱による性能低下が激しいのかも。

岩場からの強引な連続脱出ができる堅牢性と走破性、メカの信頼性と整備性、しかも安価とくればパートタイム4WDしかなさげ。
林道・災害現場・インドでの酷使にまず耐えなければならないので、今のSUVとの単純比較はあまり意味を持たないのかも。

なるほど、ジムニーという車の一番重視している部分を優先すると使いにくい物になるのはある程度仕方ないのですね。

しかし、ここまで日常で使いにくい車種は珍しいです。
方向性は全く違うけど、昔ながらの使いにくいスポーツカーも真っ青という位(笑)

使う環境は、ジムニーは狭い荒れた山道等。

パジェロ,ランクルは広い砂漠等。

状況は全く違うけど、手動式の直結4WDと機構は似た様な物というのが興味深いです。

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