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2019-04

よみがえる刀狩りの歴史

スズキのビッグバイクであるカタナが復活するらしい。
カタナは原付しか乗れない自分ですらその名を知っているほどの伝説のバイク。
そう、主にマンガ「ばくおん!!」の凛ちゃんの愛機として現代でも非常に有名である。


じゃなくて、ハンス・ムートが日本刀をモチーフにデザインしたカタナは当時のバイク業界に衝撃を与え、低く構えたアグレッシブなセパレートハンドル(セパハン)などはライダーの憧れだったという。
しかし当時の日本ではセパハンは法規制に引っかかったため、日本発売時にはアップハンドルに修正されてしまい、まるで耕運機のハンドルのようだと揶揄されることに。
それゆえセパハンに勝手に改造する人が後を絶たなかったという。
そしてそれを警察が厳しく取り締まる様を、通称「カタナ狩り」と称して社会問題化したのである。




そんな逸話を持つカタナも21世紀の到来と共に販売が終了し、その活躍はマンガの中だけになるのかと思いきや、なんと十数年の時を経て復活するという。
さっそくそのデザインを見てみると…


なんでアップハンドル?
規制緩和でセパハンもとっくに解禁されたはずなのに、新生カタナはなぜかアップハンドルに戻っていた。


いや、そうか、これはスズキなりのシャレと愛情に違いない。
新生カタナの想定する購入層は当時カタナに憧れた人たちなわけだから、いわゆるリターンライダーで結構いいお年なわけである。
そこにレーサーレプリカみたいなセパハンではライディング姿勢がきつかろうと、あえて初期のアップハンドルでウケも狙いつつ登場したのではなかろうか。


もちろん当時を懐かしんで勝手にセパハンに改造するのも自由である。
そうしてパトカーや白バイの前でこれみよがしに停めてみせるのもいいだろう。




などと勝手に妄想してみたものの、最初からセパハンでお上による刀狩りもなかったはずのヨーロッパでもどうやらアップハンドルだそうな。
というかまずヨーロッパで販売され、日本は今のところ未定。
つまり日本向けのウケ狙いでもなんでもなく、普通にゆったりとしたポジションで街中を縦横無尽に走りたいネイキッド派の人向けらしい。
どうりで特徴だったフロントスクリーンもかなり控えめというか、もはやただのメーターカバーで透明部分がないんですが…。


考えてみればカタナはビキニカウルで、フルカウルなレーサーレプリカではない。
それにフルカウルのセパハンでも今時は前傾姿勢が比較的ゆったりとしているモデルも多いらしく、目を三角に吊り上げながらバリバリとレース場や峠を爆走する時代ではないということか。
行き先もわからないまま盗んだバイクで走りだしたりするほど、みんなもう無軌道ではないのである。


そんなわけでネイキッドに小さなカウルを取り付けた昨今のストリートファイター系ブームに乗ってアップハンドルで復活するカタナは、果たして再びヒットするのだろうか。
それにしてもナンバープレート部の取り付けが片持ちのスイングアーム式だと、反対側から見たらまるで浮いているみたいでビックリするなあ。




さて、ハンドルとフロントスクリーン以外で残る最大の問題は凜ちゃんのと同じ400cc版が出るかどうか。
「1100ccカタナと見間違われるのが唯一の長所だなんてかわいそうという言葉しか出てこないな」とか、「まさに…スズキ」とまで作中で評されていただけにかなり不安に…って違った。
ヨーロッパだけじゃなくて日本でもカタナが正式販売されるか否かだった。


でもどうせなら、初代がアップハンドルという日本だけの独自仕様で投入されたように、400cc版を日本向けに開発して一緒に投入して欲しい。
その方が中免で乗れるし安価なので、リターンライダーだけじゃなくて若いライダーも増やせそう。
今でも語りつがれる逸話や数々のマンガにも登場するカタナなら、GSXやVストロームのように再び250ccとかまで展開してスズキのバイク部門の一翼をまたになうことすら可能だろう。
そうすればヤマハのMTやカワサキのZシリーズといった人気モデルに対するいいライバルになるかもしれない。


そうして凜ちゃんでラッピングされた400cc「痛カタナ」の路駐が秋葉原で問題になって、万世橋署によって一斉に検挙されるようになるのである。
かくしてカタナ狩りの伝説が現代に再びよみがえる…。



 
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