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2019-01

スバルの3列シート車はどこへ

マツダがCX-8を登場させ、エンジンラインナップを3種類に拡充して販売攻勢をかける一方で、スバルは国内唯一の3列シート仕様車であるエクシーガが引退してしまった。
一方のアメリカではアセントがかつてのトライベッカに代わって発売されたものの、全長499cm全幅193cmはCX-8より約10cmずつ大きく、国内での運用が難しい。
そのサイズだと価格も高くなるし、おまけに左ハンドルという三重苦なのでそのまま日本に持ってきてもあまり売れそうにない。


CX-9を仕立て直したマツダのように、アセントのサイズを縮小して右ハンドルにすれば日本でもミニバンの代替として売れそうな気はする。
だけどそのためには多額の開発コストがかかってなかなか勇気がいるし、ましてやスバルにはミニバンの歴史があまりない。


マツダにはかつてボンゴがあり、プレマシーやMPVにビアンテなど、何種類ものミニバンを販売してきた実績と既存ユーザーがある。
日本向けに3列仕様のSUVを新たに作ってもある程度の数字が確保できそうで、複数のミニバンを統合できるなら開発生産コストはむしろ圧縮でき、マツダの強いヨーロッパやCX-4を投入した中国へ売り込む道もありそう。


ところがスバルにはミニバンの販売実績が非常に少ない。
過去にはオペルのザフィーラをトラヴィックと名前とバッチを変えて販売したものの、エンジンは直4なので当然定着せずに消えてしまった。
満を持して開発したエクシーガは、低全高でヒンジドアなミニバン自体が不人気ジャンルと化した中での投入だったために苦戦を強いられる。
オデッセイブームやストリームブームなどをスルーし、市場が完全にアルヴェルやステップワゴンとかのハイト系に移ってからではいかんともしがたかった。
登場がせめてあと10年早ければ、既存ユーザーをある程度抱えて延命できたのかもしれない。




しかし、いずれにせよ水平対向や4WDで室内が狭く走行性能を重視するスバルでは、人気の巨大な電動スライドドアを備える背の高いミニバンとは相性が悪い。
その辺の事情は最近のマツダとも似ているだろうか。


ところがSUVならヒンジドアだしスバルの悪路走破性が生かせて話は別になる。
おりしもミニバンへの反動で3列シートSUVが世界的に流行しつつあり、アメリカにはアセントが開発されて再び3列車が投入された。
しかし残念ながら、ドル箱で主戦場なアメリカ市場に特化していて日本での運用が難しい。
せめてもう少し小さければと思うものの、CX-9も同程度なのを考えるとあれがアメリカでのマストサイズだろうか。


アセントをCX-8のように日本向けに仕立て直すには、前述のようにエクシーガの苦戦で既存ユーザーの代替えがそこまで期待できないのがつらい。
おまけにスバルはアメリカと日本以外に大きなマーケットがあまりないため、開発しても日本専用になると潰しがきかない。
そうなるとマツダよりかなりリスクの高い開発になってしまう気がする。
かくしてエクシーガ後継のミニアセントの開発は難しいかもしれない。




スバルの3列シート車の国内投入に可能性があるとすれば、それはレガシィ・アウトバックだろうか。
アウトバックは全長482cm全幅184cmでエクシーガを超えており、全高160cmは7センチ低いもののサイズ的には3列化に支障がない。
室内高の124cmはCX-8から1cm低いだけでCR-Vよりは1cm高く、ミニバンではなくSUVの3列シート車として考えるなら標準的。
次期アウトバックがアセントとコンポーネンツの共用化を図るならサイズはもう少し大きくなるので、更に余裕が期待できる。


そんなわけで次期アウトバックにエクシーガのノウハウを注入した3列シート仕様を設ければ、日本で運用可能な3列シートSUVが比較的低コストで生まれそうな気がする。
3列シートがあればサイズアップも許容されやすく、完全にアメリカを向いて非常に影の薄くなったレガシィに日本で新たな需要が生まれる。
そんなアウトバックの価格は今が329万円なので、3列仕様が350万円とかならCX-8にも十分対抗できそう。




3列シート車の問題はここ四半世紀の間、常にスバルの経営上の課題の1つだったものの、ミニバン市場が熟成してスバルが得意とするSUVの3列シート仕様にやっと脚光が集まってきた矢先にその流れを途絶えさせるのが何とも商売下手で、スバルらしい気がしないでもない。
それでも主戦場のアメリカではCX-9にそれほど遅れずにアセントで追撃できているからスバルとしては大丈夫か。


とはいえアメリカ1本足打法もリスクが高く、その次のマーケットとして母国市場もそれなりに重要。
エクシーガも最後はクロスオーバーに転向したため、もうひと越えしてレガシィ・アウトバックと統合してしまえば生産開発の効率化と、レガシィブランドの再起による販売拡大という一石二鳥が狙えると思うものの果たしてどうなるだろうか。



 
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