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2019-01

三菱デリカD:5の驚異のモデルチェンジ

三菱のSUVミニバンのデリカD:5が驚きのモデルチェンジを果たすらしい。
何が驚きかと言うと、12年目なのにこれがまたマイナーチェンジなこと…。


ジムニーの20年振りのフルモデルチェンジを思えば驚くべきことではないのかもしれないが、あれは極めて特殊な事例であり普通は5年程度、スポーツカーでも10年くらいなのでやはり12年でまだマイナーチェンジというのは異様に長い。
最近は開発費の高騰でスパンが伸びつつあるとはいえ、本当にジムニーの20年に挑戦しかねない勢い。


とはいえさすがに内外装には大きく手が入ったビッグマイナーチェンジにはなっている。
特にフロントフェイスの変化はすごく、アルヴェルをある意味で超えるオラオラ顔になっているのは衝撃的。
現行型がシンプルモダンで好感が持てる感じなのに比べてどうしてこうなった?
東南アジアで超大人気な三菱エクスパンダーとそっくりで、今時個性を主張するにはこれくらいが必要なのだろうか。
その割にリアはあまり変わっておらず、若干アンバランスなのはマイナーチェンジらしさをそこはかとなく感じさせる。
リアライトの周りを銀モールとかでギラギラとさせればもう少しバランスするのかもしれない。




エンジンはディーゼルのみでATが6速から8速に変わったのがトピックなのだが、最大の驚きは尿素還元システムを搭載したこと。
今後の環境規制強化への対応には必要と判断したみたいだ。
実際の道路環境でもNOxを測定されてしまうと、もうそれしか手が無いということなのか。


街中でアクセルを強めに踏んで発進や追越し加速とかのパワーを出そうとすると燃焼温度が上がり、窒素と酸素が高温高圧で結合するNOxが増えることを避けるのは難しい。
ある程度は圧縮比の下げや排ガス再循環で温度を下げられるものの、そうすると今度はパワーが出なくなり、それを補うために排気量を増大するにはエンジンの刷新が必要になって莫大な開発費がかかる。
それに排気量増大は生産コストも増大し、大きく重く、機械的なロスも増えて燃費に影響しかねない。
それくらいなら多少コストがかかっても尿素SCRで効果的にNOxを除去して規制をゆうゆうとクリアし、現行のままパワーを出せるようにした方が有利という判断があったのだろうか。
それに400万円前後の上級ミニバンなら多少のコスト増は吸収できそう。
その辺がどうしても低コストを重視せざるを得ない「大衆車とは違うのだよ大衆車とは」といったところ。




最後の驚きは現行型も併売すること。
安価なガソリン仕様や2WDの需要については現行型で対応するらしい。
12年を超えて現行対応というのもなかなかにスゴイ。
今回刷新された自動ブレーキとかも古いままというかそもそも付いてないので、ミニバンでは珍しいSUVでディーゼルというデリカの特徴の薄いガソリンや2WDではなおさら競争力を保てそうにない。
現行型の売れ行きも圧倒的にディーゼル4WDだそうで、それでもそんな現行型を併売するのは安価なモデルを求める少数の三菱ユーザーへの対応と、ビッグマイナーチェンジで機構の差異が少なく混流生産が容易だからだろう。
超攻撃的な新型のルックスへの不安を込めた安全策や、新型を客寄せパンダにした在庫セールの側面もありそう。


とはいえ1年後とかのランニングチェンジや次のマイナーチェンジの時にはさすがに全て新型に切り替わるだろうか。
今がディーゼル4WDだけなのは、マツダのCX-8が最初はディーゼルだけで登場したのと同じイメージ戦略だと思う。
内外装が刷新されて自動ブレーキが付けば、ガソリン2WDも今のライトSUVブームに乗ってかなり売れそうな気がする。
3列シートSUVが流行しつつあるもののさすがに3列目の実用性や全般的な居住性はミニバンの方が優位だと思うので、ご長寿なデリカD:5にも十分勝算があるのではなかろうか。


まあそれに、同じミニバンのエスティマなんかは実はデリカを超える13年目だったりもする…。



 
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コメント

つくづく日本では、実質の良し悪しが売れ行きと関係無いな~と実感します。

これ、実はパリダカでパジェロのちょっと後をついていけた程走行性能は高いんですよね。

9以前のランエボみたいなコストパフォーマンスが有ると言っていいのではないかと。

まあノートe-powerを喜んで買うようなのが数多くいるのを見ても、いかに実質の良し悪しが判らない者ばかりかがよく分かるというものです。

以前の車体強化前のアルファードもグズグズで、まるで船に乗ってる様な不安定な揺れが起きていたのですが、それが一番売れてましたから。

商売とは、いかに騙しが上手いかだと、嫌というほど目にします。

Re: タイトルなし

ミニバンは家族のための車なので12年の古さで自動ブレーキもなかったのは苦しいかと。
今回の大胆チェンジはそんなイメージを払拭する意図もあると思います。

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